独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる

 あの彼が私の部屋にいたなんて。

 あの彼と、関係をもったなんて。

 ……今でも信じられない。

「あーやっぱり香坂先生、素敵だなぁ」

 パソコンのキーを叩きながら、長澤さんがうっとりした顔で言う。 

「優しくてかっこよくて、なにより色気があるのよね。大人の男って感じ!」

「……前はたしか、峰島先生がお気に入りでしたよね。国宝級の超絶イケメンって……」

 おそるおそる口にすると、彼女は丸い目をつまらなそうに細めた。

「何度か誘ってみたけど全然ダメ。脈無し。顔面は最高だけど口が悪すぎ。何度冷ややかな目で睨まれたか……」

 行動は起こしていたんですね、と内心驚きながら「そうなんですか」と相槌を打つと、彼女は大きなため息をついた。

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