独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
彼女のグラスがテーブルにつくった水滴の跡を見ながら、ぞっとする。
「関係を断つって……なにそれ、こわい」
「だから、また来るって言ってたなら、少なくとも彼はまた優梨ちゃんに会いたいって思ったってことでしょ」
「どうかな……」
ただそう口にしただけで、実際はもう会う気がないということだってあり得る。
「というか、会うって……?」
私の部屋に来て、お茶を飲んだり、世間話をしたり?
つんとした顔の弁護士王子様が自分の部屋でくつろいでいるところを想像しようとしたけれど、うまくいかなかった。
考え込む私に、あずさは呆れ顔でつぶやく。
「当然、ヤリにくるってことでしょ」
オブラートに包まれなかった言葉に、頬が燃える。