独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
コーヒーを出しながら何気なく尋ねると、彼は事務所では見たことのない表情を浮かべた。いつもの皮肉っぽい笑みなのに、どこか愛情が感じられる、いたずらっぽい笑い方だ。
彼の長い指が便せんをめくる。女の子が好んで選びそうな色合いのそれが、かさりと音を立てる。
「ラブレター……ですか?」
「ああ。かわいい子から」
嬉しそうな言い方に、もやりとしたものが胸に広がった。
いつも飄然としている峰島先生も、可愛い女の子からの手紙は特別なのか。
普段の彼は女性にまったく興味がなさそうだから、ラブレターなんて渡されたら無下に突き返すと思っていた。
それとも、なにか特別な関係の子からの手紙なのかな。