君のとなりで恋をします。─上─
…でも、負けてたまるか。
「バカ、最低、変態。
…私、パット一枚しか入れてませんから!」
付属品みたいな感じで付いてたやつで脂肪を寄せただけだし!
ニセモノじゃないし!!
鼻息を荒くして言い返す私を呼ぶ彼氏様の声が聞こえた。
「香純。おいで。」
こちらに手招きをする柊吾に近寄ると、彼は自分が着ていたパーカーを脱ぎそれを私の肩にかけた。
「着てな。」
そう言って微笑む柊吾だけど、なんだか目は笑ってないような…
…え、もしかして似合ってない!?
胸が無さすぎて呆れられてるとか!?