君のとなりで恋をします。─上─
「…ぶっ……あはは!
柊吾、嫉妬かよ!わかりやすっ!」
「柊ちゃんってば…
桜ちゃんにまでヤキモチ妬かなくても(笑)」
葵斗と咲花の笑い声に、私の頭にはハテナマークが飛ぶ。
え?今のヤキモチなの?
…ヤキモチ!?
葵斗達の言葉に私が柊吾を見ると、 彼はほんのり赤く染めた頬を腕で隠しながら目線を逸らしていた。
そんな彼の様子に、私もつられて赤面してしまう。
「うわ、リア充うぜぇ。」
「桜ちゃん、そんなこと言わない!」
顔をしかめる桜河の背中を、咲花はポンと軽く叩く。