君のとなりで恋をします。─上─
普通のことなのかもしれないけど…単純な私は、ただそれだけのことですごく嬉しくて…
しかし桃奈さんは、そんな私への視線を強める一方だった。
「綺麗な彼女さんだね?」
そう言った桃奈さんに対して、柊吾は嬉しそうに、照れくさそうに笑う。
そんな柊吾の様子に、私の胸はキュンと締め付けられた。
すごく幸せな気分だった。
…桃奈さんの言葉を聞くまでは…
「…でも、彼女さんも大変でしょ?
柊くんって奥手そうに見えて…
──────キスも、夜も激しいし♡」