君のとなりで恋をします。─上─
「ありがとう、咲花。
とりあえずさっきの所に戻ろうか。」
「うん。
…香純、大丈夫?」
「うん!もう平気!」
かき氷を買いに行く気分にもなれず、私たちはさっきまでいた場所に戻る。
するとそこには、いつの間にか岩の方から帰ってきていた葵斗と桜河がいた。
「あー!咲花と香純発見!!
おーい、どこに行ってたんだよぉ…。」
びちゃびちゃに濡れた髪をかき上げながら、
こちらに駆け寄る葵斗。
「ごめんごめん。
かき氷買いに行こうと思って…」
「え!?かき氷!?
俺も食いたい!」
「じゃあ、また後で買いに行こうね。」