身ごもり秘夜~俺様御曹司と極甘な政略結婚はじめます~

「あなた、元気にしてたの? まったく連絡しないんだから!」
「それはお姉ちゃんも一緒でしょ?」

 小柄な姉を抱き留めると、姉は琴音を見上げてまるで子供にするみたいに頭を撫でる。

 琴音が実家に帰る時は姉が不在だったり、姉が帰ったと聞いた時には琴音は仕事で忙殺されていたりと、ずっとすれ違いだった。避けていたわけでもないけれど、お互い積極的に会う機会を作ろうともしなかったためだが。

 どんな顔をして会えばいいのか、わからなかったけれど。会ってみれば、なんてことはない。簡単に時間は逆戻りし、姉は姉、琴音は琴音だった。

「仕事、頑張ってたんでしょう? 今、閑から聞いた」
「あ、そういえば、どうして一緒に? っていうか急に帰って来るからびっくりした」
「偶然よ。琴音が実家に戻ってるって聞いてたから、なんとか顔見に行きたいと思って、今日やっと。駅から歩いてたら、そこのコインパーキングから出てきた閑とばったり会ったの」

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