身ごもり秘夜~俺様御曹司と極甘な政略結婚はじめます~
図書館で再会した高校生の琴音は、すっかり女の子らしくなって隣に同級生らしい男子高校生と一緒だった。
『仲良いでしょ? 中学から同じバスケ部で、付き合ってるらしいの』
そう後から可乃子に聞いて、ガン、とショックを受けた自分に驚いた。
小さなあの子が、無邪気に閑にお嫁さんになってくれと懇願してきたあの子が――。
大事にしていた妹を取られた兄。そんな顔をしていると可乃子にもかなり笑われたものだった。
会うと決めてからの母親ふたりの行動は、早かった。まさか年明け早々に席を設けるとは思わず、馴染みの料亭を使うと言い出したからもっと気楽に会える席にしてくれと言っておいた。
かしこまった席で、振袖を着せられて緊張に固まる琴音がなんとなく想像できてしまったからだ。
さすがに、彼女も二十八だ。
――閑ちゃん!
あんな、幼い笑顔はもう見られないだろうけれど。できれば気負わずに会いたい。
『仲良いでしょ? 中学から同じバスケ部で、付き合ってるらしいの』
そう後から可乃子に聞いて、ガン、とショックを受けた自分に驚いた。
小さなあの子が、無邪気に閑にお嫁さんになってくれと懇願してきたあの子が――。
大事にしていた妹を取られた兄。そんな顔をしていると可乃子にもかなり笑われたものだった。
会うと決めてからの母親ふたりの行動は、早かった。まさか年明け早々に席を設けるとは思わず、馴染みの料亭を使うと言い出したからもっと気楽に会える席にしてくれと言っておいた。
かしこまった席で、振袖を着せられて緊張に固まる琴音がなんとなく想像できてしまったからだ。
さすがに、彼女も二十八だ。
――閑ちゃん!
あんな、幼い笑顔はもう見られないだろうけれど。できれば気負わずに会いたい。