身ごもり秘夜~俺様御曹司と極甘な政略結婚はじめます~
「ごめんね、はっきりした日程の希望、報せなくて……でも日曜なら絶対休みだから」
「いや、琴音が落ち着かないことにはわからないだろ。それからでいいよ。忙しくて疲れた状態でしたって楽しくないだろうし」
「でも、そしたらいつになるか」
そう悠長にしてもいられないだろう。結婚式は三か月後の六月だ。しかし彼は、にっこりと笑った。
「じゃあ来週にでも、連絡くれるか? 落ち着いてたら」
「え、来週……」
来週はさすがにいきなり落ち着かないし、それなら今決めても同じだ。そのくらい閑も察しているはずなのにと、不思議に思ったが。
「来週に琴音の方から連絡して」
そう言った閑の表情が、笑っているはずなのにどことなく怖い。
――あ、あれ? やっぱり怒ってる?
「うん。わかった」
頬を引きつらせながらも、どうにか笑って頷いた琴音だった。