身ごもり秘夜~俺様御曹司と極甘な政略結婚はじめます~
「あらあら……」
真っ赤になった琴音を見て、優子は含み笑いをすると捲っていたたとう紙を戻し、もう一度丁寧に包み直す。
「しばらくはうちで預かっていてもいいし、ずっと私が管理しててもいいけどいつか着てちょうだいね」
「あ、はい! もちろんです」
着物の話に戻ってくれたと、ほっと気を抜いたところでもう一度。
「ふふふ、余計なことを言って、と閑に怒られちゃうわ」
怒られる、と言いながらも嬉しそうだ。余計なこととはつまり、さっきの子供のことに間違いない。
「えと、そうですね、いつか……」
出来たらいいな、ぐらいで今は、そっとしておいてくださると助かります……という思いを言外に込めて笑うと、きらきらとした笑顔を向けられた。