お願いだから、俺だけのものになって
(奏多side)
今日はいよいよ
美紅とデートの日
今まで女とデートなんて
数え切れないほどしてきたが
今日の俺は
美紅を楽しませられるか
不安で自信がない
美紅に嫌われたらどうしよう・・・
って考えて
なかなか寝付けなかった
やばい!俺!
こんなんで大丈夫かよ・・・
でも
夏樹先輩に美紅を取られたくない!
俺が初めて
本気になった女だから・・・
「奏多、サンドイッチ作るんでしょ?
始めるよ!」
そうだった!
美紅と食べるサンドイッチを
作るんだった!
といっても
俺は姉ちゃんの指示通り
野菜切ったり挟んだりしただけで
ソースは姉ちゃんが
作ってくれているんだけど・・・
「奏多が女の子に料理作るなんて
初めてじゃない?」
「あ・・・まぁ・・・」
「今度の彼女は、本気ってことだね」
「そんなんじゃねえし・・・」
「奏多に本気で好きな人ができて
お姉ちゃん安心したよ」
「なんだよそれ」
「奏多~
小5の時に好きだって言ってた子いたでしょ」
「ガキの時のことなんて覚えてねえし」
「その子が
違う男子を好きって
聞いてからじゃないかな・・・
あんたが女の子に
本気にならなくなったの」
「・・・・・」
「だから奏多に
料理作ってあげたくなっちゃうような
子ができて
姉としてホッとしてるってわけ」
「でも俺・・・
その子を射止める自信・・・
ないんだよね・・・
その子のこと狙ってる先輩がいて
女子に人気なうえに
男の俺から見ても
カッケーなって思うし・・・」
俺がうつむきながら言うと
ワシャワシャワシャ
姉ちゃんが俺の髪を両手でかき乱した
「なにすんだよ!」
「可愛いこと言うじゃん、奏多!
誰だって
片思いの相手には自信なんてないのよ
その先輩だってそれは同じだと思う
大事なのは
大好きって気持ちを
相手に伝えること
じゃないと
気持ちって伝わらないからね」
「・・・・わかった」
「ほら、サンドイッチできたんでしょ
ボサボサな髪直して
デート行ってらっしゃい」
髪がボサボサになったのは
姉ちゃんのせいだよな!
そう言ってやりたかったけど
ぐっと我慢した
姉ちゃんなりに
俺のこと心配してくれていたって知ったから
俺はもう一度鏡の前に立って
髪をセットしなおし
急いで待ち合わせ場所に向かった
今日はいよいよ
美紅とデートの日
今まで女とデートなんて
数え切れないほどしてきたが
今日の俺は
美紅を楽しませられるか
不安で自信がない
美紅に嫌われたらどうしよう・・・
って考えて
なかなか寝付けなかった
やばい!俺!
こんなんで大丈夫かよ・・・
でも
夏樹先輩に美紅を取られたくない!
俺が初めて
本気になった女だから・・・
「奏多、サンドイッチ作るんでしょ?
始めるよ!」
そうだった!
美紅と食べるサンドイッチを
作るんだった!
といっても
俺は姉ちゃんの指示通り
野菜切ったり挟んだりしただけで
ソースは姉ちゃんが
作ってくれているんだけど・・・
「奏多が女の子に料理作るなんて
初めてじゃない?」
「あ・・・まぁ・・・」
「今度の彼女は、本気ってことだね」
「そんなんじゃねえし・・・」
「奏多に本気で好きな人ができて
お姉ちゃん安心したよ」
「なんだよそれ」
「奏多~
小5の時に好きだって言ってた子いたでしょ」
「ガキの時のことなんて覚えてねえし」
「その子が
違う男子を好きって
聞いてからじゃないかな・・・
あんたが女の子に
本気にならなくなったの」
「・・・・・」
「だから奏多に
料理作ってあげたくなっちゃうような
子ができて
姉としてホッとしてるってわけ」
「でも俺・・・
その子を射止める自信・・・
ないんだよね・・・
その子のこと狙ってる先輩がいて
女子に人気なうえに
男の俺から見ても
カッケーなって思うし・・・」
俺がうつむきながら言うと
ワシャワシャワシャ
姉ちゃんが俺の髪を両手でかき乱した
「なにすんだよ!」
「可愛いこと言うじゃん、奏多!
誰だって
片思いの相手には自信なんてないのよ
その先輩だってそれは同じだと思う
大事なのは
大好きって気持ちを
相手に伝えること
じゃないと
気持ちって伝わらないからね」
「・・・・わかった」
「ほら、サンドイッチできたんでしょ
ボサボサな髪直して
デート行ってらっしゃい」
髪がボサボサになったのは
姉ちゃんのせいだよな!
そう言ってやりたかったけど
ぐっと我慢した
姉ちゃんなりに
俺のこと心配してくれていたって知ったから
俺はもう一度鏡の前に立って
髪をセットしなおし
急いで待ち合わせ場所に向かった