【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
いいんだけど?それで?
……いいのかよ。それで。
わかんない。
だって俺。
最近、藍田さんのこと穏やかな気持ちで見ていられないから。
山本の鉄板ネタにみんなが夢中になっているとき、
「ねぇ、藍田さん」
と俺は小さな声で藍田さんの注意を引っこ抜いた。
「……へ?」
飲もうとした缶から唇を離して、山本から俺へと視線をずらした藍田さんは一瞬で目をそらしてしまう。
「な、なに?」
そんな火照った顔……。
おもいっきりこっちに向かせてみたい。
しないけど。
いや、できないけど……。
藍田さんはこっちを見ない。
「……誕生日、何か欲しいものある?」
俺だってそっち見れないけど。
……いいのかよ。それで。
わかんない。
だって俺。
最近、藍田さんのこと穏やかな気持ちで見ていられないから。
山本の鉄板ネタにみんなが夢中になっているとき、
「ねぇ、藍田さん」
と俺は小さな声で藍田さんの注意を引っこ抜いた。
「……へ?」
飲もうとした缶から唇を離して、山本から俺へと視線をずらした藍田さんは一瞬で目をそらしてしまう。
「な、なに?」
そんな火照った顔……。
おもいっきりこっちに向かせてみたい。
しないけど。
いや、できないけど……。
藍田さんはこっちを見ない。
「……誕生日、何か欲しいものある?」
俺だってそっち見れないけど。