【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
―――藍田さんから逃げたい。
そう言われたあたしは、灰野くんをそんなにしつこく追いかけてしまったのかな。
嫌いって言っているのがわかっているのに、近づいてしまったのが悪かったの?
そんなに迷惑だったんだ。
―――ナギと付き合えば。
そんなにわかりやすく邪魔もの扱いされるなんて。
遠くから聞こえる騒がしい朝の教室の声。
涙をこぼしながらしゃがみ込む。階段にあたしの嗚咽が反響している。
チャイムの音だ。
灰野くんのいる教室になんか入りたくない。
この感情は、多分中1の終わりの無視されたころと一緒。
大好きの後ろに大っ嫌いがある感覚に、涙が溢れる。
また他人になるんだなぁってなんとなく思う。
”絶対にくっつかない”
”同じ十数年間を繰り返すよ”
リホちゃんの言う通りだ。
―――藍田さんとはうまくやれない。
灰野くんは、あたしのことがこんなに嫌いなんだから。
そう言われたあたしは、灰野くんをそんなにしつこく追いかけてしまったのかな。
嫌いって言っているのがわかっているのに、近づいてしまったのが悪かったの?
そんなに迷惑だったんだ。
―――ナギと付き合えば。
そんなにわかりやすく邪魔もの扱いされるなんて。
遠くから聞こえる騒がしい朝の教室の声。
涙をこぼしながらしゃがみ込む。階段にあたしの嗚咽が反響している。
チャイムの音だ。
灰野くんのいる教室になんか入りたくない。
この感情は、多分中1の終わりの無視されたころと一緒。
大好きの後ろに大っ嫌いがある感覚に、涙が溢れる。
また他人になるんだなぁってなんとなく思う。
”絶対にくっつかない”
”同じ十数年間を繰り返すよ”
リホちゃんの言う通りだ。
―――藍田さんとはうまくやれない。
灰野くんは、あたしのことがこんなに嫌いなんだから。