【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。

……ほ、ほんきですきなこには?


さすがの藍田さんだって、ナギの気持ちに気付くだろ、そのセリフ?

なにしてんの、ナギ。


告んないんじゃなかったのかよ?


頭おかしくなった?いや、アレはおかしいだろ。

お前、山本じゃねーんだから。


俺はその輪に分け入って、ナギの頭を丸めた教科書でバシンと叩いた。

結構な渾身の力でな。


「いったー」

「何してんの?お前……。は?!」


よく見たら藍田さん、顔真っ赤だし。

そういえば、好きな子なんて言われたのに藍田さん、戸惑いもしてないじゃん……。


「待って……。なにそれ、いつ告ったんだよ」


「数日前かなぁ」


「はぁ……?」


つーか藍田さんそういうの、俺に言わないんだ。


なにその顔?



「藍田さん、赤面しすぎ……」


ねぇ、俺以外に赤くなんの絶対やめて。


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