【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
心臓が信じられないくらいバクバク言ってる。
は……はじめて聞いた。
大好きって言葉に胸がきゅうっとする。
「俺ね藍田さんといるといつも緊張ばっかで……間が持たないと焦って余計うまくいかなくて」
「あたしも……!」
「ほんと?」
すぐ傍で寝ころんだ灰野くんの手があたしの手をぎゅっと繋いだ。
「ダサすぎるけど俺、これだけでここまで心拍数上がれんの」
そう言って灰野くんの胸にぴったりくっつけられたあたしの手は、ドキドキドキドキと激しい鼓動を感じて……。
「……あたしも」
あたしも自分の胸に灰野くんの手を持っていこうとしたら、ぐいっと力が入って拮抗した。
「待て待て待て。それは違う……」
「あ……」
は、破廉恥!
「ごごご、ごめん」
「ほんとに藍田さんって……なんでそうなんだよ」
ふいに、灰野くんはこっちを向いた。
「……だから。俺らいつもみたいにギスギスしたら、心臓の音でかき消そ」
は……はじめて聞いた。
大好きって言葉に胸がきゅうっとする。
「俺ね藍田さんといるといつも緊張ばっかで……間が持たないと焦って余計うまくいかなくて」
「あたしも……!」
「ほんと?」
すぐ傍で寝ころんだ灰野くんの手があたしの手をぎゅっと繋いだ。
「ダサすぎるけど俺、これだけでここまで心拍数上がれんの」
そう言って灰野くんの胸にぴったりくっつけられたあたしの手は、ドキドキドキドキと激しい鼓動を感じて……。
「……あたしも」
あたしも自分の胸に灰野くんの手を持っていこうとしたら、ぐいっと力が入って拮抗した。
「待て待て待て。それは違う……」
「あ……」
は、破廉恥!
「ごごご、ごめん」
「ほんとに藍田さんって……なんでそうなんだよ」
ふいに、灰野くんはこっちを向いた。
「……だから。俺らいつもみたいにギスギスしたら、心臓の音でかき消そ」