日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
音は、



渉だ。



「誰だ。」



ゾクリとするような低い声。



一人の女の子は腰が抜けている。



でも、



正直そんなのは興味が無い。



それより、目の前の写真。



「誰がこんなの持ってきたって
言ってぇんだよ!!!!」



軽く悲鳴が上がる。



写真は、



公園で同じベンチに座っている渉と私



なんで。



「出てこねぇなら!!!
体に聞くぞこらぁ!!!!」



誰もいなかったはず



なんも悪いこと.....



もしかして、



大量の写真を漁る。



ばらまかれた写真は
何重にもなっており数段目で見える。



見たくなかった写真は、



ないと信じたかった。



でも、ある。



その1枚を掴みあげると



他にもないかを探す。



違う



違う



写真の中には楽しそうに笑う私



違う



これは、



これは、



悠月の為にあるはずの笑顔なんだ。
< 194 / 299 >

この作品をシェア

pagetop