日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
『確実に仕留めなさい。
妃瀬の看板に泥を塗った報いを
知らしめなさい。』



「東華!!!」



「うるさい」



「っ!!怪我人が無茶を.....」



正信の押し倒し割れた窓ガラスの破片を
首に押し付ける。



「怪我人?
何処にそんなのがいるのかしら。」



「っ、まさか」



「怪我したのは妃瀬 東華の影武者。
妃瀬 東華は無傷だが信憑性を高めるため
病院の最上階で過ごしている。」



「また、情報操作を」



「さっき捕らえた奴らに情報を吐かせなさい。
確実に、絶対、
大立か赤瀬と繋がっている情報を吐かせろ。


いいか」



「っ、Yes、Myレーギーナ。」



正信を解放してやると病室を後にする。



私は妃瀬。



私は東華。



過去を捨て今を生きる者。



過去はいらない。



捨てて進め。



過去の感情は全てなくせ。



大立は甘えさせてくれた仲間ではなく、



我々に恥をかかせようとする敵だ。



敵は



殺せ。
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