間宮さんのニセ花嫁【完】



完全にやらかした。


【おはよう。鍵は家のポストに入れたから後で確認してくれ】

【本当に色々と大変だと思うがお盆休みの間はゆっくりと体も気も休めろよ】


朝起きて、ジンジンと痛む頭を抑えながら最初に確認したスマホの画面に映し出されるメッセージ。
『間宮さん』という名前で登録された人からの連絡は、昨晩の私の奇矯な行動を物語っていた。


「(待って待って、私昨日何したの)」


正直言って飲み会が終わった辺りからの記憶がサッパリと抜け落ちてしまっている。
確かあの日は明日からお盆休みだからってハメを外していつもよりも早いペースでお酒を煽っていたような。

その後弥生と柳下くんに元彼の愚痴を言ったらもっとお酒が進んでしまい、結局そこからここまで帰ってくるまでの記憶があやふやである。

でも待って、間宮さんからこんなメッセージが来るってことは、私はもしかして彼に家まで送ってもらったのか?


「(そういえば、間宮さんとタクシーに乗せてもらって……)」


泥酔している私に対して面倒臭がらずに家まで送ってもらった挙句、全く非のないはずの間宮さんに私はとんでもなく失礼なことを……


『間宮さんと結婚できる人は、絶対に幸せそうですよね』

『……え?』

『本当、羨ましいです』


とんでもなく失礼なことを、確かに言った!


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