新婚蜜愛~一途な外科医とお見合い結婚いたします~

 次の日は休んだ方がいいと言われ、素直に彼の意見に従って仕事を休んだ。

 私はリビングの椅子に座り、手の中で弄んでいる名刺を眺める。

『帝都大学病院
 外科医師 医学博士 神田悠真』

 住所にメールアドレス、それに電話番号が記されており、それらは全て病院のものだろう。

 裏側を見ると、プライベートの連絡先らしき番号が走り書きされている。

 今日は折しも木曜日。
 たいていの病院はお休みだ。

 私は意を決して電話をかけた。


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