新婚蜜愛~一途な外科医とお見合い結婚いたします~

 彼女はベッドの上で体を転がして、掴んでいた私の片腕に顔を押し付けて言った。

「それで、どうして今になって私に嫌われようとするんですか」

「別に嫌われようとしてるわけじゃない。事実を述べているまでです」

「私には、なにかと理由をこじつけて、どうにかして別れたいとしか思えません」

 決めつけて言う彼女は、力強く言い切った。

「そんなつもりは……」

 彼女は、捕まえていた私の片腕を支えに、体を起こして私と向き合った。

「まだ、起きない方がいい」

 肩に手を置こうとした、その手はやんわりと断られた。

「平気です。向き合って、きちんと話したいです」

 彼女の決意した眼差しに、私は反論ができなかった。
 そして、彼女は核心を突く質問をした。


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