新婚蜜愛~一途な外科医とお見合い結婚いたします~
彼の引き締まった体は何度見ても、目がチカチカする。
「私にも触れて。そしたらきっと怖い思いがなくなる」
彼は私の手を取って、自分の胸に押し当てた。
「すごく、ドキドキしています、ね」
私と同じか、それ以上に鼓動は速い音を刻む。
「私も少しだけ怖いです。自分が自分でなくなってしまいそうで」
「わ、私も同じ気持ちでした」
省吾さんも怖いと思うなんて意外で、速い彼の鼓動を感じながら、彼の胸元に顔をうずめた。
「私も省吾さんにキスをしても?」
「ええ」