新婚蜜愛~一途な外科医とお見合い結婚いたします~

「許されるのなら、まだ結愛さんと愛し合いたい」

「ま、待ってください」

「冗談だと思っていますよね。私も驚いています。こんなにも離しがたいとは」

 彼の手が怪しく私へ伸び、逃げる暇もなく捕らえられる。

「もう一度だけ」

 彼の艶かしい手が触れ、一気に体が高揚する。

「あ、の。もしかして、私、失礼が……」

「ん?」

「私、あのような、その、不勉強ですので、省吾さんは満足されていないのでは」

 ゴホゴホと急に咳き込む省吾さんに「大丈夫ですか」と背中をさする。

「満足って、なんですか」

「だって、その、記憶が」

「大丈夫です。結愛さんは私への心配は無用です」

「でも……」

「でしたら、今からお相手願えますか」


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