新婚蜜愛~一途な外科医とお見合い結婚いたします~
フッと思わず息を漏らすと、彼が呆気に取られた顔をしている。
「ご自分を、すごく悪者にしたいみたいです。私、大丈夫ですよ」
「なにがです」
もはや、呆れを通り越して、不貞腐れている彼の耳に囁いた。
「私でよろしければ、私も省吾さんと愛し合いたいです」
「は……」
「あ、今すぐとかでは」
「ダメです。今のはもう撤回できません」
「ちょっと、省吾、さんっ!」
彼に捕まえられ、体にキスを落とされる。
「ピザは当分、後です。お腹の虫が騒げないくらい溶かしますから、覚悟してください」