新婚蜜愛~一途な外科医とお見合い結婚いたします~
「年が離れていて申し訳ないのですが、結愛さんのような女性が必要だ」
穏やかに、けれど力強く言い切られ、ますます困惑する。
これじゃまるで映画のヒロインだ。
滅相もない。
その思いを口にしたくても、口の中がカラカラに渇いて声にならない。
そうこうしているうちに、なんだ、そういうこと……と、納得する続きを聞かされた。
「ひと癖あるにはあります。それでも、親の私が言うのもアレだけれどね。なかなかの男だ。結愛さんも気に入るといいのですが」
「親……というのは」
「ああ、重ね重ね失礼したようですね。結愛さんに結婚してほしい男は私の息子です。一度、会うだけでいいので、会ってやっていただけませんか」
息子と聞いて、急に体の力が抜けた気がした。
中村先生に求愛されるわけないよね、息子だよ、息子。
そう安堵したせいで、普段ならお断りする申し出をつい受け入れていた。
「お会いするだけでいいのでしたら……」