クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?




「皆、良く来てくれた。
此度は、アルバートを助けてくれたそうだな。
感謝する。」

「いえ、私達は何も……」



王様は、確かに、とても優しそうなお顔をされている。
年は、うちのパパと同じくらいかな。
王妃様もとてもお優しそうなお顔立ちだったけど、それでもやっぱり緊張するよ。



テーブルには、王様、王妃様の他にアルバートさんと妹さんがいらっしゃった。
妹さんもとても可愛らしいお方だ。



王様は、けっこうお話好きのようで、いろんなことを質問された。
それに答えるのは主にジョシュアさんで、時間が経つに連れ、慣れて来たのか、冗談なんかも言って、王様たちを笑わせていた。
私はというと、ずっとがちがちで、とにかく粗相をしないようにってそればっかり考えながら食べていた。
王様たちのお食事だから、ものすごく上等なものやら見たこともないような料理が食べきれない程に出るのかと思ったら、モルガーナのレストランとあまり変わらない感じだった。
思ったよりは質素だった。



「そういえば、カンナ…
そなたは記憶を失っているらしいな。
明日、早速、うちの医師に診てもらうと良い。
とても優秀な医師ゆえ、何か良い手立てをみつけてくれるかもしれぬ。」

「は、はい、王様。
ど、どうもありがとうございます!」

なんだか緊張して、王様のお顔が見られない。
私は俯いたまま、必死でそれだけ言った。
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