ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
 カレーの材料を市場で買ってくると、さっそく仕込みが始まった。警備隊の騎士たちが本気でカレーを食べたら何が起こるのか、エリナには予想がついたので、大量の野菜と肉が買い込まれた。『青弓亭』の大鍋を使ってカレーを煮こむのだ。

「まずは、玉ねぎを切ります。ルーに使う玉ねぎは粗いみじん切り、具にする分は櫛形に切ります」

 ギギリクとミメットは、エリナの指示で玉ねぎを切り始める。

「ふっ、この包丁さばきを見よ!」

「甘いよ兄さん、あたしは包丁使いも『旋風』さ!」

 ベテラン料理人と旋風の剣士は、あっという間に玉ねぎを切ってしまい、エリナを驚かせた。

「ええと、人参はカラフルな具なので大きめにきり、キノコは石付きを落とします。完熟トマトは潰して、ピーマンとパプリカは粗みじん切りにしてください……わあ、ふたりとも早すぎです……!」

 もはや『下ごしらえマシーン』と化したようなふたりの刻みっぷりに、エリナは思わず「ふわあっ」と感嘆する。

「えと、お肉、お肉を切ります! ほとんどは角切りにして、存在感のある具にしますが、一部は薄く切ってお肉の旨味を出します」

 この世界にはコンソメキューブという便利なものはないので、肉の旨味を直接使うのだ。これは、旨味の濃いスカイヴェン国の肉だからできる料理法だ。
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