ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
 そして、当のエリナはというと。

(これはもしかして、わたしの願いが叶って最高の就職先が見つかったということなの? さすがはフォーチュナさん、見事な加護をありがとう!)

 心の中で、『運命の輪(フォーチュナ)』に感謝をしていた。

 フォーチュナに仕事が欲しいとは言ったものの、エリナは動物の世話と、後は日常の家事くらいしかできることがない。そして、この世界の動物はどうやら皆自立している様子なので、エリナの世話など必要としていないのだ。

(わたしの料理の腕も、今回は高評価を貰ったけど、それはミメットさんの『個性的な料理』との比較があったせいだもの。プロの料理人として仕事ができるかといったら、そこまでの自信はないし……しかも、こんな子猫になっちゃったし)

 フォーチュナは『安全に生きていける環境』として、面倒見が良くて頼り甲斐がある(しかも、とびきり素敵なモフモフである)狼の元へとエリナを送り込んでくれた。
 エリナを庇護欲をそそる子猫の姿にしてくれたせいか、ルディは彼女の保護者として甘過ぎるくらいに保護者精神に燃えている。

 けれど、彼は王都の警備隊長という仕事をしているし、エリナも彼の厚意に甘えるより自分の力でこの新しい世界で生きていきたいと考えている。

(ミメットさんは親切そうな人だし、この『青弓亭』で働ければ、わたしはここでやっていけそうな気がする)
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