僕の庭
腹も落ち着き、お茶で一息ついてしまうと、僕は途端に居心地の悪さを感じた。


さて、この場は一体どうしたものか。
見ず知らずの女性の家へ上がり込み、飯を食い、茶を飲むなんて、いくらなんでも非常識すぎただろう。


ちらりちらりと花保理の様子を窺うと、花保理がそうだ、と口を開いた。


「耕介さん、事情はよく分からないけど、あんな所で寝てる生活はよくないわ。貴方の体をダメにしちゃう。
ねえ、聞きづらいんだけど、もしかして住む場所がない、とか?」


「いっ、いや、家なら、ある!」


僕は慌てて、花保理の誤解を解くため声を少し荒げた。


「家なら、ある。ただ、ちょっと帰りたくなくて……、あ、いや、その、なんでもない」


勢いに任せて余計な事まで口走ってしまう所だった、と僕は言葉を濁した。
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