僕の庭
「家はあるのね? それならちゃんと帰って布団で眠らないと、ダメよ」


花保理は安心した、というようににこりと笑った。


「昨日も今日も、えーと、一昨日もか。店の周りをうろうろしてたから、気になってたのよ。
そしたら、ちょっとお使いに外に出たら、ゴミ捨て場で寝てるじゃない?
もうびっくりしたわ」


見られていたのか、僕は恥ずかしくなって俯いた。
行くあてもなく、ただ徘徊している僕はさぞみっともなかったであろう。
よくよく見ると服は薄汚れているし、何だか体が異臭を放っているし、なんと情けないことか。


「あ、いや、今日はきちんと帰る、よ。着替えて、顔も洗う」


僕は服の袖で顔をごしごしと拭いて言った。
案の定顔も汚れていたらしく、ただでさえ汚れていた服がまた黒くなった。

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