君の隣でみる夢
点滴をしてもらい主治医が帰宅すると柚葉の母は少しでも柚葉が食事をとってくれるようにと好きだった卵のおかゆを作りにキッチンへ行った。

永遠は柚葉の体調に、すぐに気が付かなかった自分の力のなさにがっかりとした。

医者としてもうすぐ働き始めるのに今のままじゃ失格だ。

「ごめんな」
永遠が謝りながら柚葉の頭を撫でると柚葉がゆっくりと目を開けた。
「気が付いた?」
柚葉はぼーっと天井を見ている。
「大丈夫か?」
永遠が柚葉の頭を撫でると柚葉はびくっと驚いて永遠を見た。
「ごめん。びっくりした?」
永遠は少し柚葉から離れた。
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