君の隣でみる夢
柚葉は仕方なくそのまま歩き始める。永遠の家と柚葉の家は三軒隣りだった。
いつも柚葉の家の門を開け階段を上がり玄関まで永遠は柚葉を送ってくれた。

「ん」
柚葉が永遠に遠慮して階段を上がるときに永遠の腕をつかもうとしないでいると永遠は柚葉の手をつかみ自分の腕につかまらせた。
「ありがと」
「ん」
本当に短い言葉で済ませようとするんだから・・・。そんなことを考えていると永遠は階段を上がりきるとすぐに階段を戻り帰ってしまった。

その後ろ姿を柚葉はいつまでも見ていた。
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