キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「………………………悠君。」

「………………………………………………………………。
どういう事……………。」

笑顔にするはずが……………

尚一層、眉間にシワを寄せている。

「えっ…………………あの…………………。」

怖いほど睨む悠君に

どうして良いのか分からない。

あれっ?

下着とバスローブで出たら……………

言葉が無くても、伝わるはずだよね???

「俺の事………………バカにしてる?」

そう言うと、ルームキーを握って………部屋を出て行こうとする。

…………………えっ?……………まさか?!

慌てて追いかけて…………………背中から抱きついた。

いつもだったら

こんな姿で、恥ずかしいとか。

怒らせてどうしようとか…………

あれこれ浮かぶ考えも。

今日は何も考えられず、ただしがみついてひき止めた。

ここで手を離したら、去年の二の舞。

「違う。
違うの。
バカになんてしてない。
大好きなの。
何処にも行かないで………。
一人にしないで!」

唯の言葉に、ハッとしたのか。

出て行こうとしていた足を止めてくれた。

「話すから。
ちゃんと伝えるから…………行かないで。」

祈る気持ちでしがみついていたら。

「………………………分かった。
聞く。」

そう言うと、ポンと頭に手を乗せてくれた。

…………………………良かった。
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