キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「………………………ごめんなさい。
私…………………………。」

そう言うと

ポロポロ泣き始める女性。

「大丈夫ですか?」

思わずかけより背中をさすると

「………ホントに………すみません。
あなた達の………大切なお父さんを………奪って………しまって……。
ごめんなさい………ごめんなさい。」と

痛々しいほど涙を流す。

ふと下を見ると

目のクリクリっとした男の子が

ニコニコ笑いながらこっちを見ていた。

「もしかして、春斗君ですか?」

それは、以前襲われそうになった時

車の中で大泣きをして

ママを正気に戻した子。

お父さんの子供だと思った時もあったけど………

今は、お父さんの部下の子供だと知っている。

春斗君をチラリと見て「…………はい。」と

か細い返事をする。

「立ち話だと、春斗君も辛いでしょうから。
ちょっと先にパン屋さんがあって。
私の同期のお店なので………
良かったら、行きましょう。」

前は、公園に連れ込もうと必至で

私の誘いに耳を傾けるどころか、強引に反対に引っ張って行ったけど。

今回は、すんなり後をついてきてくれた。
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