世界No.1の総長と一輪の花 II
「こんなにあるの」
にこにこ笑顔で戻ってきた花莉はテーブルの上に写真を並べる。
…すげぇ枚数
テーブルの上には何十枚もの写真があって…その中には竜二、倫也、明日葉、京子の写真まであった。
「こっちの写真はね、後でみんなにもサインもらおうと思ってたんだ」
「そっか。あいつらも喜ぶかもな」
……これだけの写真があったらこの写真を持っていた人物……そいつは花莉の写真まで持っていただろう。
「花莉の写真はねぇの?」
「私のはないよ?」
「俺も欲しいんだけど」
「え?」
「写真も欲しいけど、実物の花莉が欲しい」
花莉は写真を並べていた手を止めて、顔を赤くしていく。
「おいで」
ぽんぽんとソファの隣を叩いて花莉を呼ぶと、ちょこんと隣に座ってくれた。
…可愛い
花莉の肩に頭を乗せると、
「!?」
花莉は驚いたようで体を硬直させる。
けど、少したったらゆっくり頭を撫でてくれる。