復讐寮~罰ゲーム~
あたしはキッパリと言い切った。


寮内で昔何が起きていようと、今のあたしたちを薬漬けにすることは許されない。


こんなの人間のすることじゃない!


「残念ね。いくら吠えたって、あなたたちの体にはすでに薬物が入っているのに」


「でも……今ならまだ抜け出せるかもしれない」


あたしはカヤ先輩を睨み付けて言った。


「1度薬物に手を出した人間が、そう簡単に立ち直れると思う?」


テレビ番組などではしきりに薬物の怖さを訴えかけている。


実際に中毒になった人がテレビに出ているもの、見たことがあった。


それは人の生き方を捨て、薬物中心の人生を生きていた人たち。


「あんたは一生、このままよ」


カヤ先輩があたしに顔を近づけて言った。


「先輩、ひとつ教えてください」


「なぁに?」


カヤ先輩の目は焦点が合わなくなっている。
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