復讐寮~罰ゲーム~
「どうして、ここまであたしたちを泳がせていたんですか?」
罪に気が付いていたのなら、もっと早い段階で注意することができたはずだ。
瞳のボヤ騒ぎの時にしても、親には言わないと甘い言葉を投げかけていた。
そんなことをしたら、あたしたちの悪行は悪くなる一方だとわかっていたはずだ。
「注意したくらいじゃ、あなたたちは変わらないからよ」
あたしはグッと押し黙った。
そうかもしれないと、自覚があったからだ。
「それならもう少し泳がせて、調子に乗ったところに罰を与えた方が効果的でしょう?」
「それも、寮母さんの指示ですか?」
「そうよ。あの人のやり方に反対する生徒なんて、この寮内には1人もいない」
「そんなに薬物が欲しいですか」
あたしの質問にカヤ先輩が笑った。
だらしなく口を開けて端からヨダレを垂らしてる。
「欲しいに決まってるでしょ!」
カヤ先輩が叫び声を上げると同時に、部屋の中に誰かが入ってきていた。
その人物を確認してあたしはゆっくりと息を吐きだした。
寮母だ……。
罪に気が付いていたのなら、もっと早い段階で注意することができたはずだ。
瞳のボヤ騒ぎの時にしても、親には言わないと甘い言葉を投げかけていた。
そんなことをしたら、あたしたちの悪行は悪くなる一方だとわかっていたはずだ。
「注意したくらいじゃ、あなたたちは変わらないからよ」
あたしはグッと押し黙った。
そうかもしれないと、自覚があったからだ。
「それならもう少し泳がせて、調子に乗ったところに罰を与えた方が効果的でしょう?」
「それも、寮母さんの指示ですか?」
「そうよ。あの人のやり方に反対する生徒なんて、この寮内には1人もいない」
「そんなに薬物が欲しいですか」
あたしの質問にカヤ先輩が笑った。
だらしなく口を開けて端からヨダレを垂らしてる。
「欲しいに決まってるでしょ!」
カヤ先輩が叫び声を上げると同時に、部屋の中に誰かが入ってきていた。
その人物を確認してあたしはゆっくりと息を吐きだした。
寮母だ……。