敏腕社長は哀しき音色に恋をする 【番外編 完】
緊張して、思わず背筋を伸ばした。
「まず、昨日話そうと思ってたことだけど、華、君はやどり木というバーでピアノを弾いているピアニストで間違いないか?」
……もう隠しきれない。
「……はい。間違いありません」
「良かった」
そう言うと、恭介さんは安堵したように息を吐き出した。
「どうして私だとわかったんですか?私、普段とかなり雰囲気が違ったと思いますが……」
「正直、最初はわからなかった。
でも、先日よろけた華を抱きとめた時にしてきた香水の香りが、以前社長室で抱きとめた神崎さんのものと同じだった。
もしかしてと思いながら、会社での姿を思い起こすと、優れた資料を社長から褒められたというのに、どこか自信なさげだった姿と、堂々と素晴らしい演奏をしたのに、去り際に見せた自信なさげな姿が重なったんだ」
そう言うと、恭介さんは熱い視線を向けてきた。
「まず、昨日話そうと思ってたことだけど、華、君はやどり木というバーでピアノを弾いているピアニストで間違いないか?」
……もう隠しきれない。
「……はい。間違いありません」
「良かった」
そう言うと、恭介さんは安堵したように息を吐き出した。
「どうして私だとわかったんですか?私、普段とかなり雰囲気が違ったと思いますが……」
「正直、最初はわからなかった。
でも、先日よろけた華を抱きとめた時にしてきた香水の香りが、以前社長室で抱きとめた神崎さんのものと同じだった。
もしかしてと思いながら、会社での姿を思い起こすと、優れた資料を社長から褒められたというのに、どこか自信なさげだった姿と、堂々と素晴らしい演奏をしたのに、去り際に見せた自信なさげな姿が重なったんだ」
そう言うと、恭介さんは熱い視線を向けてきた。