敏腕社長は哀しき音色に恋をする 【番外編 完】
「恭介さん、夜も食べられるのでしたら、私に作らせてください」

「お礼にとかそういうのはいらないけど、華の手料理を食べられるのは嬉しいよ。無理のない範囲で、お願いするよ」

「はい。何か食べたいものはありますか?」

「うーん。ハンバーグが食べたいな」

「わかりました」

「帰りは21時までには帰れると思う。
そうだ、合鍵を渡しておくよ。
それから、連絡先の交換もしておこう」



出勤の準備をすませると、恭介さんは会社まで一緒に車に乗るように主張した。
さすがにそれは……と、電車で行くと言ったものの、却下されてしまった。

「それじゃあ、せめて会社の少し前で降ろしてください」

「仕方がない、わかったよ」

と、渋々納得してくれた。


「帰りは申し訳ないけど時間が合わないだろうから、先に帰っていて」

「はい。わかりました」



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