敏腕社長は哀しき音色に恋をする 【番外編 完】
「華、今日はまた難しい曲を弾いてるね。そんな気分なの?
何か思い詰めてる?」

「恭介さん、私のせいで無理をしていないでしょうか?」

「ん?そんなことはないけど。だ誰かに何かを言われた?」

「休憩も取らないで無理に仕事を詰めてるのって、私のせいですか?」

「ああ、長谷川との話を聞いてた?
勘違いしないで。無理はしていない。
それに、早く帰るのは自分のためだ。華のためじゃない。」

「えっ?」

「僕が早く華に会いたいからしてることだ。だから、華のせいじゃない」

恭介さんの優しい言い回しに、思わず涙が溢れるそうになる。


「ありがとうこざいます」

「華、僕は華の味方なんだ。こうやって心配になったことも、嬉しかったこともなんでも話して」



「はい」



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