Mein Schatz
その時、コンコンコンとドアがノックされる。そしてメイドが入ってきた。

「旦那様、リヴァイ様がお見えになられました」

「兄上が?家に来ると連絡はなかったのだが……」

エヴァンは首を傾げながら応接間に向かう。クラウディアには部屋にいるように言った。

「やあエヴァン。新婚生活はどうだ?」

高級なスーツを着たリヴァイが椅子に座り、訊ねる。エヴァンもリヴァイの前に座った。

「穏やかに過ごしています。クラウディアとは、恋人から始めようと話し合いました」

エヴァンがそう言うと、リヴァイの目が鋭くなった。

「恋人?体の関係は?」

「ありません」

やはりそんな話をしに来たか、とエヴァンは心の中でため息をつく。冷酷で、家族よりも仕事を優先するリヴァイが楽しく世間話をしに来るはずがない。

「そんな話をするためだけに、わざわざここに来たのですか?」

エヴァンが呆れながら訊ねると、リヴァイが「それ以外に話すことでもあるのか?」と真顔で言う。
< 17 / 24 >

この作品をシェア

pagetop