Mein Schatz
エヴァンが口を開いた刹那、ガシャンとドアの向こうから物が割れる音がする。エヴァンがドアを開けると、メイドではなくクラウディアが立っていた。

クラウディアの足元には、割れたカップとティーポット。紅茶が地面に広がっている。

「クラウディア、お茶を持ってきてくれたのか?怪我はしていないか?」

うつむくクラウディアにエヴァンが話しかける。クラウディアがゆっくりと右手をエヴァンに差し出した。

「……これは……」

クラウディアがエヴァンに渡したのは、クラウディアの結婚指輪だった。そのままクラウディアは走り出す。

「クラウディア!!」

エヴァンはリヴァイを振り向きもせずに、クラウディアを追いかけた。



エヴァンはクラウディアを追いかける。エヴァンの方が足は速い。クラウディアを庭で捕まえた。

「クラウディア?どうしたんだ?」

「…………」

クラウディアは何も答えず、うつむくばかりだ。エヴァンはしゃがみ込み、クラウディアの顔を覗き込む。
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