婚前溺愛~一夜の過ちから夫婦はじめます~
「で……そんな話聞いて、どんな気持ちになった?」
「えっ……」
どきりとした。
そして、次第にそわそわした。
関係を明かさないで良かったという安堵はもちろんあったけど、そのあとにずっと考えていることは貴晴さんがモテるということだ。
そんな人とこうして婚約しているという自分が信じられない部分もあり、優越感のようなものもあり、複雑な感情が渦を巻いている。
でも、なによりも感じるのは不安や心配だったり、マイナスの感情だ。
私は自分に自信がない。だからこそ、こんな風に落ち着かないそわそわした気分がずっとまとわりついているのだ。
「思った通り、皆さんに慕われて好かれているって知り、嬉しい気持ちにもなりました。だけど……複雑な気持ちにもなって」
「複雑……?」
「やっぱり、すごくモテているのは心配と、言いますか……」