婚前溺愛~一夜の過ちから夫婦はじめます~



 週末、土曜日――。

 リビングの掃き出し窓を全て開け放ち、秋晴れの気持ちのいい空気を取り入れる。

 自然光を取り込む明るいリビングのソファに腰掛け、深く長く深呼吸をした。

 今日は、この新しい住まいに日菜子が遊びにくることになっている。

 朝のうちに貴晴さんには友達が遊びにくることは構わないか聞いてみたけれど、快く「楽しんでね」と言って仕事に出かけていった。

 ソファの座面に置いていたスマホの画面に、日菜子からのメッセージを受信した表示が現れる。

【マップで教えてもらった住所まで来たけど、ここ!?】

 どうやらマンションの前まで到着したらしい。

 そのまま【すぐ行く】と返事をして急いで部屋を出た。

 日菜子はマンション前にぽつりと立って待っていた。

 エントランスから小走りで出ていくと、私の顔を見てあっと驚いたような表情を見せる。

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