婚前溺愛~一夜の過ちから夫婦はじめます~
口付けたまま貴晴さんの手が私の後頭部に添えられ、ベッドへとゆっくり倒されていく。
キスだけですでに体の熱は上がり、ベッドにつく貴晴さんの腕をすがるように掴んでいた。
濡れた唇が離れると、ふたりを銀の糸が繋ぐ。
頬に口付け、耳たぶ、首筋にキスが落ちてくると、ぴくんぴくんとその度に体が大袈裟に反応した。
「可愛い」
慣れない私の反応を、貴晴さんはまた〝可愛い〟なんて言ってくすっと笑う。
「だから、それ……口が疲れちゃいますよ?」
余裕がないながらにそう言ってみると、貴晴さんはフッと笑って唇にちゅっとキスを落とした。
「今日は、可愛い里桜をもっといっぱい見せて」
貴晴さんの唇が、指先が、私の体を熱くし、甘く溶かしていく。
逞しい体が目の前に見えた時にはすでに私の息は上がっていて、貴晴さんは放り出した私の両手に手を重ね合わせた。
「里桜のこと……もっと深くで感じてもいい?」
耳元で囁かれる言葉は、それだけで私の中をきゅんと震わせる。
絡まる指をぎゅっと握り返して応えると、貴晴さんはとろけるキスと共に私とひとつになった。