365枚のラブレター

(クララside)

やっぱり歩君は
まだ紗耶香さんのことが好きなんだね・・・



もし
もしも紗耶香さんと別れていたら
歩君に私の気持ちを
伝えたかったんだけどな・・・




「舞ちゃん、ちょっといい?」



寮の部屋で
アイスティを飲みながら雑誌を見ている
舞ちゃんに、私は話しかけた



「舞ちゃんお願い!

 今度の日曜日に一緒に遊園地に行って!」



「クララごめん。日曜はバイトが入ってる」



「そっか・・・」



「遊園地って・・・

 歩君に会いたいの?」



「・・・うん 

 でも、遠くから見るだけでいいの

 歩君のバイト姿・・・

 見ておきたいんだ・・・」



「琉生君に一緒に行ってもらえば?」



「う・・・ん」



「永遠を誓う相手は、琉生君じゃダメなの?」



「え?」



「私はね・・・私はね・・・」



舞ちゃん・・・泣いてる?



急に舞ちゃんが
ヒックヒックしながら話し出した



「クララと、ずっと一緒にいたいの

 この部屋でくだらないことで笑ったり
 冗談を言い合ったりしたいの

 歩君がダメなら
 琉生君を好きになってよ!

 琉生君がダメなら
 クララと永遠を誓ってくれる人見つけてよ

 クララお願い・・・

 消えるなんて・・・

 私絶対に嫌だから・・・」



いつもは泣き顔を私に見せない舞ちゃんが
床に崩れ泣いている



私も目の前が涙でぼやけてきた



舞ちゃん・・・

本当にごめんね・・・



こんなに私のことを大事に思ってくれてるのに
傷つける未来しか選べない



でもせめて、舞ちゃんを安心させなきゃ!!



「舞ちゃんありがとう

 私、遊園地に琉生君を誘ってみる

 それで、琉生君のこと好きになるように
 頑張ってみようかな!

 あ、でも
 琉生君が私のこと好きじゃないと思うから
 意味ないかな」



「それはどうかな
 心を癒すナースちゃん!」



「舞ちゃん・・・ 

 ナースちゃんって何?」



「なんでもないの」



舞ちゃんと過ごした時間は
私にとってかけがえのない宝物だなって
あらためて気づいた時間だった

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