365枚のラブレター

(クララside)

この一年
私は風となり
ずっと歩君のそばにいた
幸せだった



でも
切なかった



こんなに近くにいるのに
触れることはできない・・・



歩君の声は聞こえるのに
私の声は届かない・・・



歩君に
私を気づいてもらうことはできない・・・



でも今は
ずっと大好きだった歩君が
私の隣に座っている



「あゆむ君・・・

 手をにぎっても・・・いい?」


歩君は優しく微笑んで
私の左手に
指をからめてくれた



「あゆむ君・・・
 ずっと触れたかったよ・・・

 あゆむ君に・・・」



「クララ・・・」



歩くんの優しい瞳が
私の瞳をとらえて離さない



ほんのり温かな歩君の手のひらが
私の頬を包み込むと

私たちは吸い寄せられるように
月明かりの中でキスをした

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