365枚のラブレター
「クララ!
味噌は火を止めてから
溶かすって言ったでしょ!」
「舞ちゃん・・・
そんなに急に
いくつもいくつも覚えられないよ・・・」
人間界に戻り
私は高校へは行かず
舞ちゃんの家の魔法界の人用の寮で
住み込みで働かせてもらっている
「クララの夢は
ここみたいな魔法界の人用の
寮母になることでしょ!
早く覚えて
一人前になってもらわないと・・・」
「うん。私頑張る!
私みたいに
人間界に来たけどしんどいよ!って言う人を
助けてあげたいもん」
「クララがここで働いてくれれば
私たちずっと一緒にいられるしね」
「舞ちゃん!!大好き!!」
「ほらクララ、くっつかないの!
寮の朝は、忙しいんだからね」
覚えることだらけで大変だけど
舞ちゃんとキャーキャー言うのが楽しくて
全くつらくない
それにね
ピンポーン
「あ!歩君が来た!
舞ちゃん、ちょっと行ってくるね」
私はスキップしながら
玄関のドアを開けた
「クララ、おはよ
今日は学校帰りに塾に行くから会えないや
明日、クララ休みだろ
俺の家に来いよ」
「うん。行く行く!
楽しみにしてるね」
毎朝、あゆむ君が寮に来て
私の頭をなでなでしてから
学校に行ってくれる
貧乏でスマホを持てなくて
連絡手段がないのが
逆に良かったのかも…フフフ
それにしても
明日歩君に会えちゃう!!
さあ、お仕事がんばるぞ!!
でも
舞ちゃんも私に甘いんだから
朝忙しいって言うけど
歩君と朝に話すの時間だけは
なんにも言わないでいてくれるもん