一生一緒


一人の男が鉄パイプで無限に殴りかかるがそれを片手で受け止めて鳩尾を蹴る。





その力の強さに何人かの男を巻き込みながら男は吹っ飛んでいった。





「……まだだ。…こんなものでは終わらせませんよ」






恐ろしいくらいの殺気の量に彼の後ろに鬼が見えるのは気のせいだろうか。






そんな無限の怒りを感じた黒羽のメンバーがそっと下がっていく。





しかし敵はまだ40人ほど残っており私は思わずアキラの腕をつかむ。







「アキラ、無限一人じゃ……」





「大丈夫だよ。あいつはねパソコンばかり扱ってるからインテリに見えるけど棗と敏次の次に強いから」





本気のあいつには俺も負けちゃうよと笑いながら言うアキラ。




確かに大人しく見ていればあっという間に相手を再起不能にしていき、無限本人は無傷だったりする。





「……!!あ、アキラ!斎を!!」





私はハッと思い出してアキラの腕を掴み地下へと案内する。





「斎が!早く!」





必死でアキラを連れていくと先程私が置いた状態から一ミリも動かず倒れている斎。






「斎!!!」





アキラはさっと近寄り斎の顔と首を確認し舌打ちする。





「少し危ないな……」





そう言ってヒョイっと斎を肩に担ぐ。






「美幸ちゃんも……」






「私は大丈夫だから早く斎をっ……!!」





必死で言うと少しだけ戸惑うも頷いて走っていくアキラ。代わりに陸がきた。





「美幸さん!!大丈夫…」と言いかけて私の左頭部を見て悲しそうな顔をした。





「じゃないですよね!すみません…来るのが遅くなって……」





私は首を振って微笑んだ。





「ううん。私は…大丈夫……。私こそごめん……。私たちが捕まっちゃったから斎や皆がこんな目にあって……」





「いや、悪いのは竜牙ですよ!あいつら棗さんを倒すことしか考えてないやつらなんで!」





「……強いの?その竜牙って」






「今まではそんなことなかったんですけど、最近総長が代わってから勢力が上がってるって話は聞いたことあります…よっと」





私たちに殴りかかってきた男を事もなさげに殴り倒す陸。



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