アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
まさか折橋さんが、ドアを開けてくれるとは、思ってもみなかった。

私は少し照れながら、リムジンの中に入った。

その後に、折橋さんも乗り込む。

「そうだ。お昼食べましたか?」

私は、待ってましたとばかりに、微笑んだ。

「……まだです。」


極貧の節約生活。

そうよ。

ずるい考えもかもしれないけれど、折橋さんと一緒なら、何か美味しい物にありつけるかもしれない。


「それでは、何か食べに行きましょう。」

やったっ!

心の中でガッツポーズ!

「何か食べたいもの、ありますか?」

「そうですね……」

その時、ちょうどリムジンの窓の中から、マクドナルドが見えた。

「あっ、マック……」

「えっ?」

私は、ハッとした。

「もしかして、マクドナルドが食べたいのですか?」

「い、いえ!気にしないで下さい。ただ、見えただけなので。」

そんな、いつも食べてるような物、こんなチャンスの時に、いらない!
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